西アジアを中心として呟くこと

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トルコ滞在2018~往路編:研究所まで~

筆が乗ったら、ノンストップで更新していくスタイルです。

さて、既につっこみどころしかない、このトルコ滞在。

まだまだやらかしがあります。

なにやってんだ、筆者、というツッコミをしたそこのあなた。まだまだ筆者を理解しきれてるとは言えませんね!!!!(何様)

 

さて、この記事以前の整理

geschichte40.hatenadiary.jp

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まだまだツッコミ所しかない往路編

今回はイスタンブールでトランジットして後、トルコ共和国が首都、アンカラに着陸してからです。

筆者、人権を失ったってまじ??

そんな往路の後半です。

 

相変わらずの魔界・空港

さて、アンカラ・エセンボーア空港に着くと、今度はちゃんとサテライトがありました。

 

って油断するじゃん???

 

ここで間違いを犯しますが、サテライトにいるときは気づかず、そのまま大荷物受け取りの場所に移動します。

ここで第3回半泣きチャレンジ。

同じ国内線の便でも、国内線と国際線ではサテライト出口が違う

 

知るかってのゲフンゲフン。

イスタンブールで「君ら、アンカラ行くの?それなら国内線だよ!」とオッサンたちが親切に教えてくれたのが裏目に出ました。

馬鹿正直に国内線出口に出ちゃいました。

国際線利用者はたとえ国内線を利用したとしても、目的地に着くまでは国際線枠です。

しっかり国際線の出口に出ましょう。

 

後に、親にこれを報告したところ、「いや常識だろ」という素っ気ない返事がきました。

あなや。

そんな一般常識は、国内線出口で自分たちの預けた荷物が出てこないことに気づいてから知りました。

あわてて、全力ダッシュで国際線の荷物受け取りに向ったのですが。

 

さて、飛行機慣れしてる方はもう気付いたでしょう。

ああ、奴らやりやがったな、と。

 

預けた荷物受け取りのところは逆走禁止です

 

一回外に出てしまった為、自動ドアに入場を拒まれてしまいました。

 

何やってんだ、私たち。

 

必死に守衛のおっさんに事情と証明の書類を提示して、

”We want to enter this room, because we have to pick up our baggage inside this room..."

といったところ。

めちゃくちゃトルコ語で返されました。

研究所に着いてから知ったのですが、トルコ人は基本的に英語が出来ません。

おそらくイスタンブールで英語が通じたのは、世界でも有数の観光地だからでしょう。

更にこれは帰国後に知った事ですが、アンカラトルコ人は特に英語が出来ないそうです。

その日、「まあ、英語使えるし、トルコ語不十分でも大丈夫でしょ~~~~」と余裕こいていた自分を殴りたい。

リスニングとスピーキング、つまり実践的な英語に圧倒的な自信があっても、トルコというかアンカラでは何の足しにもならないんですよ。

 

いや、うん、でも、まあ。

これだけは声を大にして言いたい。

 

まだ荷物引き取りはマシだったと。

 

無事荷物を引き取った後、無事換金も終わらせました。

確か7月29日は1TL=20円くらいに下がっていました。

準備開始段階では、60円とかだったので、ものすごく安くなりました。

因みに滞在期間中にどんどんまだ下がります。

このTL安、背景を調べるとなかなかに面白いので、後日記事にしますね。

 

ボッと生きてんじゃねえよ!!

さて、荷物引き取り後、ボッと生きてたせいか、女子大生5人組でエセンボーア空港でお茶することになりました。

バーガーキングみたいな世界的なチェーン店あると安心するよね~」

なんて話してた瞬間もありました。

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ついこんなツイートもしちゃいました。

 

ハトがいる空港

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結局スターバックスに入りました。

写真の兄ちゃんはいい人でした。チャラかったけど。

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で、ここで日本人は騒ぐわけです。

「あ!!抹茶フラペチーノ!!!!」

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やっぱり、抹茶があると落ち着くよね、日本人だもの。

とはいえ、抹茶フラペチーノは頼みませんでした。

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見てください。この!巨大な!フードを!!

正直、日本人にはわけわからない位大きかったです。

そういえば、オーストラリア言った時もサイズ感はこれくらいだったかもしれないです。

正直なところ、イスタンブールアンカラ間の僅か1時間のフライトでもサンドイッチが出ており、お腹はすいていなかったので、食事系は頼みませんでした。

このサンドイッチ、とても美味でした!!

トマトとホワイトチーズというシンプルながらも決してはずれのない王道サンドイッチ。

弊大学弊学類長(先史学)の論文にはトルコにおける乳利用に関するものがあるのですが、思わずその論文を想起して、悠久の歴史に思いをはせるくらいトルコのチーズはおいしかったです。

というか、国際線の機内食の何倍も国内線のサンドイッチがおいしかった。

トルコのトマトとチーズのサンドイッチ、アイシテル。

因みに復路のこのサンドイッチにも思い出があります。

 

さて、実際に私たち5人のオーダーはこちら。

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一番手前のアイスコーヒーが私のものなんですが。

日本の感覚では、ショートサイズの金額しか払っていませんし、実際ショートを頼みました。

いや、待て。

これ、トールサイズより気持ちデカいんじゃね???

日本のトールの方が気持ちシュッとしてる気がするのは私だけでしょうか。

 

 

ラージを頼んだことが無いので、何とも言えませんが、ラージサイズの方が近い気が…

スタバに詳しい人のコメントをお待ちしております。

 

さて、スタバトークはとりあえず。

スタバトークの前に、私が当時の自分たちを「ボッとしてる」と評したのを覚えているでしょうか。

そう、トルコに限らず空港って面倒くさいね、という話です。

 

実は今回のフィールドコース、参加者はアシュティというバスターミナル(トルコ語でオトガル)で全員集合の予定でした。

トルコには1つの町に必ず1個はオトガルがあるそうで、そこからトルコ内で最も発達している公共交通機関・バスを使って色んな所へと行くことが出来ます。

今回の往路編の目的地、カマン行きのバスもこのアシュティから出ています。

 

敗因:エセンボーア空港とアシュティが同じところにあると勘違い

 

残念、バスで1時間ほどの距離にあります。

冷静に考えたら、成田も羽田もTOKYOと言いつつ、そこまでTOKYOじゃない。

多分そのパターンですね。

 

待ち合わせまで1時間強あるね~~ってところで、この勘違いに気づけたのが、不幸中の幸いでした。

 

 

 トルコ語出来ない=アンカラでの死

さて、ダッシュで空港のバス乗り場に向ったのですが。

 

トルコ語出来ない=アンカラでの死の構図再び

 

インフォメーションセンターで、「アシュティ行きのバスどこ?」と聞いても、トルコ語でまくしたてられるばかり。

かろうじて、「ブ」とか「シュ」といった「これ」「あれ」に該当する言葉を聞き取り、バスの乗り場にGO。

バスの近くにいる運転手さんたちに「アシュティ行きのバスはどれ?」と聞いて、該当のバスに連れて行ってもらいました。

料金1人11TLなり。チャリーン。

地球の歩き方』には8TLと書いてありますが、値上がりしたんでしょうか。

 

日本人との意思疎通が分からないとなると、我々のキャリーバッグをおっさんが引いて、バスのところまで連れて行ってくれるというあのやさしさ。

ありがとう、トルコのおっさん。

このおっさんに限らず、トルコのおっさんは皆とてもやさしかったです。

流石親日国(2週間後にその本当の意味を思い知るのですが…)

 

とりまアシュティに行こう

さて、アシュティへ向かうぞという道中。

 

アンカラ市内はとてもとても素敵な町でした。

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ひたすらバスの中でバシャバシャシャッターを切りまくっていました。

これはケマル・アタテュルクかな?という銅像やアラジャホユックの出土品の像、要はトルコを代表するもののオブジェが町中にあふれていました。

そして、山岳地帯であることを全く感じさせない、都市計画よというお気持ち。

車窓からみるアンカラはめちゃくちゃ山でした。

 

アシュティ着

さて、気付けば1時間経ち、無事アシュティに到着しました。

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めっちゃ広いけれども、基本的に『地球の歩き方』はイスタンブールにフォーカスしており、アンカラの情報はあんまりありません。

まあ、何が言いたいかというと、アシュティで迷いました

新宿駅よりも小さい空間でしたが、見事に迷いました…。

(とはいえ、おかげで往路は迷わずに済みました(笑)。)

バスと電車が同じ存在感、というかむしろバスの方が存在感あるあたり、トルコのインフラの頂点はバスなんだと痛感しますね。

 

そんなハプニングもありつつ、無事全員合流にまでこぎつけることが出来ました。

良かった~~。

そしてチケット購入も完了です。f:id:Geschichte40:20180920134546j:plain

トルコ語能力0集団がなんとか頑張りました、という話です。

 

さて、バスの時間まで数時間あったので、一回解散し、お昼を食べたり、SIMカード買う人は買うという話になりました。

 

私はSIMカードを買う人についていったのですが、備忘録的にメモを残しておきますね。

 

・グローバルSIMは、事前にSIMロック解除をしておかないと使えない。
購入希望者は日本でSIMロックを外してから出国する事。
(海外でも外せないことはないんだろうけど、国内で外した方が断然楽)

SIMカード購入にはパスポート情報が必要
購入の意思表示をすると、お店のおっさんが情報を入力してくれます。
これで、SIMカードは購入者しか使えなくなります。
これが使えないとなると、めっちゃ面倒くさいし、悲しい思いをします。

ちょっとのトラブルはありましたが、上記2点を抑えておけば、トラブルは避けられると思います!!

 

余談ですが、日本人がSIMカードでごちゃごちゃしてたら、インド人観光客のおっさんがこっそり教えてくれました。

 

「自分もSIMカードを買おうと思って、ここに来たんだ。でも、ここ(アシュティ)のSIMは他より高いよ

 

マジか…。

私自身はグローバルWi-Fiでしたが、SIMカード購入検討されている方は、是非慎重にご検討くださいな。

…てか、見ず知らずの日本人にそういう情報教えてくれるインド人、めっちゃやさしいな…

 

さて、そんなSIMカードに関するそんなあれやもありつつ、気になるお昼はと言いますと。

デデーン!

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こちらです。

因みにターキッシュエアラインズの機内食とほぼ同じ感じです。

なんと、これわずか3TLだとか。
(実は同じコース参加者の方に奢ってもらっちゃっいました。ありがとうございます!)

 

嘘でしょ。

 

日本に60円で食べれるサンドイッチがあったら、教えてほしいものです。

トルコの物価の低さを体感した最初の出来事でした。

 

無事バスに乗り研究所へ

さて、往路はまだ終わりません。

なぜなら、研究所に着いていないからです。

と言っても、この時点でほぼすべてのやらかしは終了しています。てか、これ以上やらかしようがない。

カマンにある、日本アナトリア考古学研究所まで、2,3時間バスに乗り、途中寝たりしながらも快適な旅を送りました。

5年前にイギリスに行った際は、道があまりにもガタガタしていたので、バス酔いもしましたが、トルコではそんなことはありませんでした。

 

グッバイ、アンカラ。また2週間後

 

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エセンボーア→アシュティは田舎→都会って感じでしたが、今回のアシュティ→カマンも当然そんな感じでした。

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だんだんとTHE丘陵地を抜け、THE田舎に突入します。

「テペとかホユックとかそういうのが遺跡の目印(かなり雑な説明)」みたいな話は聞きますが、正直この時の私には、全く分かりませんでした。

全部一見、只の山じゃん。

それくらい山々してました、トルコの大地は。

 

途中、見事に写真を撮り忘れましたが、河を1つ渡りました。

どうやらあれは、「赤い河」で、漫画『天は赤い河のほとり』の舞台にもなっていたところだったようです。

私は原作も舞台も観ていないのですが、どちらかを観た人にとっては垂涎もののようで、研究所に着いてから、みんなが興奮するなんて場面もありました。

 

しかし、今回の滞在で中東の生活を知ることも目的であった私にとって、こちらの方が地味に衝撃的でした。

 

道路のすぐそばで西瓜をめっちゃ売ってる。

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日本で、西瓜をこんなに大量に売っているところは滅多に見た事がありませんし、このお店が特筆的なのではなく、似たようなお店はちらほら見かけました。

なんか日本と違う気がする。

研究所に着いた後も、めちゃくちゃ西瓜は食事についてきます。

 

どういうこと。

 

研究所で仲良くなったイタリア人院生F曰く「日本と違って、トルコで西瓜はとても安いんだ

 

もはや何回目かを数えるのを忘れるほどのカルチャーショックでした。

 

はじめまして、カマン

まあ色々ありましたが、無事カマンに着くことが出来ました。

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METRO社のバスから降りれば、そこにはカマンのモスクがありました。

トルコ来てからこんな近くでモスクを見るのは初めてです。

 

バス停のすぐそばまで研究所の方が迎えに来てくれていました。

研究所の車に乗り、10分ほどで、研究所に到着です。

 

到着後は宿泊用のキャンプ棟に荷物を置いたり、部屋割りを決めたり色々雑用済ませたのち、食堂に集合。

研究所でのルールなど、初回ミーティングがありました。

 

初回ミーティングも夕食も終わらせれば、もう日も沈んでいます。

 

今日はさっさと寝て、明日からのコースに備える事!!

 

以上、トルコ滞在2018、往路編でした!!!

次回、カマン・カレホユックと発掘中のタイムラインなどを書いていきますね!!!